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グリーンキーパーとは
グリーンキーパーは、「コース管理者」ともいわれ、ゴルフ場の芝生を毎日手入れし、コースを常に美しい状態に保つ仕事です。芝刈りや水まき、肥料散布などが主な業務ですが、樹木の剪定や池の清掃なども行い、コース全体のメンテナンスを担当しています。
ハマニシゴルフとの出会い実は、私の実家には芝生の庭があり、子どもの頃ハサミで芝をチョキチョキと切って遊ぶのが好きだったんですよ(笑)。ゴルフも小学校時代から始め、ゴルフ場もなじみ深かったため、グリーンキーパーの仕事に就きました。以前は御殿場市内のゴルフ場に勤務していたのですが、たまたま浜松に遊びに来たとき、「きれいなコースがあるな」と当クラブに興味を持ったのがきっかけで転職しました。それまでは転勤族だったので、地元に腰を落ち着けて働けることにも魅力を感じました。
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コースを常に美しく保つために
周囲の自然との境目がない山間のゴルフ場とは異なり、ショートコースは1つの箱のように限られたスペース内に創られているので、隅々まで行き届いた管理が必要です。水やりや芝刈り、施肥といった日々の手入れを少しでも怠ると、あっという間にコースのクオリティが落ちてしまいます。そのため、年中気の抜けない仕事ではありますが、青々とした芝生や美しく整ったコースを見るのはこの上ない喜びです。自然が相手の仕事なので、大雨や台風の復旧作業などにも随時対応しなければなりませんが、その際にはお客様に少しでも早くご利用いただけるよう、スピーディな整備を心がけています。
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コースの明暗を分ける
夏との闘い私が日々目標としているのは、ゴルフ場の本コースに負けないような美しさとコンディションを保つこと。年間を通じてコースを美しく保つには、夏を無事に乗り切ることが不可欠です。そのため、夏季には早朝3時頃から水やりや芝刈り作業を行い、芝生を枯らさないよう、管理に全神経を集中します。一方、冬場は芝生のメンテナンスが夏よりも楽になるので、樹木を剪定したり、池の水を抜いて汚泥を除去したりと、芝生以外のメンテナンスに時間をかけるようにしています。そのほかにも、年間を通じて芝生の病気や害虫の対策にも気を配り、季節に合わせて適切な薬剤を使い分けるなど、細やかな管理を欠かさず行っています。つまり、美しさを保つには毎日の手入れが欠かせないのです。そういう意味では、女性がスキンケアをするのと似ている気がしますね(笑)。
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カップ位置の変更で、コースの醍醐味を演出
当コースでは、常連のお客様が変化に富んだプレーを楽しんでいただけるように、ホールカップの位置を随時変更していますが、それもグリーンキーパーの仕事です。同じグリーンでも、ホールカップの位置が変わるだけでバッティングのラインが大きく変わります。特に、毎年11月に行われる「クラブチャンピオン選手権」の際には、芝の目を読みつつ戦略性の高い位置にホールカップを変更するよう心がけています。カップの変更は大会前日の夕方に行うのですが、参加者の中にはわざわざカップの位置を確認しにみえる方もいらっしゃるので、「お客様がこれだけ本気で取り組んでくださるのなら、私も本気でやるぞ」という気持ちで真剣に取り組んでいます。
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ゴルフコースはスタッフの
想いの象徴ゴルフコースはスタッフが作り上げるものであり、職場の個性が出ます。美しいコースは、スタッフのやる気とお客様への想いの象徴。スタッフ一同が心を込めて作り上げたコースは、まさに私たちの自慢の作品です。それをお客様に評価していただけたときの喜びは、何物にも代えがたいものがあります。この仕事は体力勝負的な面もありますが、その分、専門的な技術や知識が身につくし、自然の中で芝生を育てる喜びも味わえます。技術や知識が身につけばつく程、完成度の高さを求めたくなる仕事でもあるので、やりがいも格別です。ぜひグリーンキーパーという仕事にチャレンジしていただきたいと思います。
Schedule 1日の仕事の流れ